METAMORPHOSE@自転車の国へ行ってきた


これはヘタするとネズミの国の人たちを刺激することになるのでは…?といきなりハラハラさせられるアグレッシブなオブジェに出迎えられつつ、METAMORPHOSEへ初めて行ってきましたよ。


http://www.metamo.info/
メタモは毎年なんとなく気になりつつ、でもなんとなくスルーしてしまうという感じが続いていて、そんで今年はメタモの翌週に10周年なWIREもあったりするもんだから、さてこれどっちに行こうかなとか悩みつつ、あとメタモと同じ日に大阪で「仁丹玉造百年感謝祭」というキダ御大と杉原輝雄のトークショーが見られる絶対外せなさげなイベントもあったり、でもまあ毎年スルーするのもなんなので今年はメタモに行きたいかもー的なことをTwitterでぼんやりつぶやいたらなんかメタモのチケットがウチに手配されるという事態があって、なるほどこれが「はらへった」でググるとピザが届く的なアレなのかーという奇跡体験をさせてくれたのでTwitterはスゴいと思った。というかorcinusさん本当にありがとうございます!別に売り切れてたわけじゃなかったのに…!


修善寺駅に18:00過ぎ頃到着。田舎の単線に普段とは異なる客層がわらわらと座席を占拠するので地元民が困惑顔。駅を出たら早速雨がぱらついてきたのでコンビニで合羽を購入。予報では一晩中雨になりそうな感じだったけど、当日は殆ど霧雨&濃霧なくらいで思ってたほど酷いことにならず助かった。むしろ肌つやが良くなったりして無駄に潤った。合羽も別にいらなかったかも。


ステージは3つ用意されているんですが、どれもたどり着くには起伏の激しい坂道を歩かなきゃいけないので、フラッとなんか適当に見に行ってこようっていう気が全く起こらない。ので、ほぼメインっぽい↑のソーラーステージに居座る感じに。それにしても懐中電灯は必須だと痛感した。夜中に山道を歩いてて何度もこけそうになって人のテント壊しそうになった。つーかオールナイトイベントにテントを持ち込む意味があんま分からんのだけども。翌朝までしかやってないのにさ。


オープニングのクラムボンから見たかったが会場に着いたらちょうど終わってた。なのでトニーアレンから見ることに。

TONY ALLEN

関係ないけど少し前にリリースした「LAGOS SHAKE:A TONY ALLEN CHOP UP」という「LAGOS NO SHAKING」からの収録曲を中心に、Carl CraigやらMoritz Von Oswaldといったメンツが参加したリミックスアルバムがあって、それぞれテクノやミニマルダブ系のアプローチを試みながらも、要であるファンク/アフロビート感を損なうことなく各リミキサー陣の手法と原曲が相性良く纏まった楽曲が揃っている、アルバムとしての完成度が高い一枚があるんだけど、まあこれは非常に良いので聴いてもらうとして、ライヴは底抜けに明るくユルユルな(しかしキメる時はキメる)ファンキーないわゆるおっちゃんのリズム満載で面白かった。実際のライヴではヘンにフュージョンっぽくなったりするんじゃないか?とかチラッと思ったりもしたが、そんな感じにもって行くこともなく、うねりあるサウンドをオーディエンスと上手く共有出来てた楽しめるライヴになってたと思う。アンコールで引っ張り出されてたしねー。

The Album Leaf

最前でがっつくつもりは無かったんだけど、なんとなく前の方が空いてたので座ってセッティングを待つ感じに。若干の肌寒さと霧雨が舞う中で聴くアルバムリーフのライヴは、それだけで出来すぎたシチュエーションだなと思った。天候の勝利。つーかこれは最前で見るよりも、遠くから寝っ転がって眺めてる方が良かったんじゃないかとちょっと後悔。上手い具合に贅沢な空間が出来上がってたなー。そういや彼らのライヴを見るのはこれが初めてだったのだけど、もっと神経質で繊細な音を出すのかと思いきや、意外に骨太なサウンドでビートも上モノも厚く貧弱な感じがしなくて、良い意味で裏切られた。まあでもこのバンド、あんま歌いらないと思うんだよねえ。どうすか。



ルナーステージへの道中にヤマハのブースがあり、TENORI-ONが数台展示してあったので初めて触ってきた。レクチャー受けながら操作してたらつい没頭してしまい、MATTHEW DEARを見逃してしまった。



触って初めて気付いたんだけど、TENORI-ONって液晶のタッチパネルじゃなくて実際にエアキャップみたいなLEDボタンが16×16個配列されてんのな。全然知らなかったわ。しかしランダムに触ってるだけでもとりあえず楽しいという感覚は味わえるので、飛び道具的な使い方はもちろんだけど、いざ「演奏」となると相当ノウハウを熟知してないと本番で使うにはツラそうだなあとは思った。レイヤー構成を把握するだけでも一苦労。でも自在に操れるようになるとむちゃくちゃ楽しいことになるのは間違いない。

BOOM BOOM SATELLITES

24:00近くなったのでorcinusさんとお互いURのTシャツというアレな感じで入場口付近で集合し、なんか適当にドリンクでも買って来ますわーつって買いに行くも、軒並みどの屋台も長蛇の列を作っていて、結果的にアップル紅茶買うのに30分近く並ばされるという事態になってしまい、気が付いたらライヴ終わってた。今年のメタモは予想以上に入場者数が多かったのか、イマイチさばききれてない感じで大変そうだったな。とりあえず遠くの方で並びながら、あーリッジレーサー!知ってる!とか反応するくらいでした。まあでもライヴはカッコいいよブンブン。なんか色々言われたりするけど。

MANUEL GOTTSCHING & ASHRA

セオ・パリッシュと時間帯がもろかぶりでそっちも見に行きたかったが、まあゲッチング先生のライヴは外せないしってことでこっちに。2年前は一人でラップトップに向かいながらエレキでひとり「E2-E4」だったらしいが、今回はアシュラとしてバンド編成での来日だった。なんの曲をやったのかハッキリ覚えてないけど「Correlations」辺りからも演ってたような気はする。さてバンドでのライヴは97年に日本でもやっていたけど今回はその時とはまた違った感じで、なんつうか今風に言うところの「バキバキ」でした。あのMANUEL GOTTSCHINGが「バキバキ」サウンドですよ?もっとまったりした風なライヴかと思いきや。


MANUEL GOTTSCHING & ASHRA@METAMORPHOSE 08
http://jp.youtube.com/watch?v=7qKJdLmbHoM

いやまあ、その攻めてる感じは非常に好感持てたんだけど、ラップトップからのシーケンスがめちゃんこつまんないオーソドックスな音色で、しかもチャンとドラムがいるのに、そのドラムとの差異がハッキリしないビートが常に出しゃばっていて、なんかもったいない感じがした構成だった。もっとクラウトロック的アプローチな人力感のあるドラムでやった方が、というかそういうのが見たかった気がしたなー。ギターはまさしくMANUEL GOTTSCHINGなディレイ/リバーブ全開な幽玄サウンドで、まあしかし比較的オーソドックスなシーケンス故、よりギターが際立っていたような側面もあって、細かいことは気にしない大御所の余裕みたいなパフォーマンスにも受け取れて、これはこれで良かったのかもだな。どっちだよ。

GALAXY 2 GALAXY

気付けばもう明け方近くでGALAXY 2 GALAXYっていうこの時点でほとんどプラネットステージとか行ってなくて、オレなにしにメタモ来たんだろう…と思わないこともなかったけれど、ホントにもうツラくて…坂道が…。伊豆くんだりまで来て早朝登山とかそんな趣味ないですし…。テンション的にはとりあえずゴロンと横になってまったりしたかったのでやっぱテントだよなーと思いました。


Jupiter Jazz
http://jp.youtube.com/watch?v=A9dlUz6PuKg


JaguarStrings of Life
http://jp.youtube.com/watch?v=d2BKLmpt-io


HI-TECH JAZZ
http://jp.youtube.com/watch?v=XX__cvUHdYE

Jupiter Jazz はなんか変わったメロディを乗っけたアレンジしてますな。こういうのは「デリケートなURファン」な人たち的にはどうだったんでしょうか。まあでも3年前の来日時に比べてよりラテン系お祭りジャズみたいな様相になってきた感じがするなー。とにかくサックスがもう目立ちすぎだ(;´Д`)藤原大輔が3年前に演った HI-TECH JAZZ は間奏時も比較的おとなしめにアピールしてる感じだったが、今回は至る所で隙あらば吹きまくってたなー。まあ盛り上がって良かったけどね。途中 Strings of Life を挟み込んだり Jaguar や HI-TECH JAZZ といった辺りはもはや伝統芸能的ですらありますけど、しかし惜しみなく求められるモノを披露してこそがフェスの醍醐味だとも思うので、全くもって最高なステージだったと思うわけです。だって辺りが白じんでくる明け方にナマの HI-TECH JAZZ を聴ける機会ってまずないですし。関係ないけどCornelius Harris(ET-KINGでいう総合司会)がハンチング帽かぶってるせいか、ずっと矢野兵藤兵動大樹に見えて仕方なかった。おしゃべり大好き。


そんでまあなんとなく見るもん見たし的な感じで燃え尽きたんで、スタンド席に戻ってボーッと高みから COBBLESTONE JAZZ をぼんやりと眺めつつみたいなテンションに。つーかスタンド席の階段で毎秒いろんな人がしりもちついて転んでるのが目に入ってきて心臓に悪かった(;´Д`)あれは雨に濡れて滑りやすくなってる以前に階段の構造自体が悪いような気がするな。


それにしても女子率が高いイベントだなと思った。半分以上は女子参加だったんじゃねえの?これレゲエイベントじゃねえよ?ってくらい多かった。そんなに女性にウケの良いシーンなんすかね。知らなんだけど。


とりあえずほとんど動けてないっつうか一箇所に留まりすぎたので、来年行くならもっと積極的に移動せないかんなと思った。


伊豆名物が伊勢エビって意味分かんないよね。












おつかれさまでした!