Alva Noto + Ryuchi Sakamoto / revep

http://www.raster-noton.de/catalog/r-n072.html
3曲目の"ax Mr.L."っていうタイトルのこの曲は、戦メリのリミックスらしい(笑)まあでもこのシリーズって地味だけど良いよね。



 V.A / FM音源マニアックス
http://www.famitsu.net/mobile/melomelo/sp/fm.html


これって企画意図と、一応対象となってるんであろうオールドゲームミュージックファン層との齟齬っていうか、求めているモノが違っちゃってたみたいで、なんか一部の人の間で「わかってる!!!!!いやわかってねええええ!!!!」みたいな意見があっておもしろいなあと思いました。


いわゆる往年のゲームミュージックなノリを求める人達が思うFM音源の使い方や鳴らし方じゃなかったみたいで。まあ確かにこれはゲームミュージックな音じゃないかもなあ。一通りザッと聴いた感じでの印象としてはなんつうか ものっすごザックリ言ってしまうと「テクノっぽい」アルバム(;´Д`)だなあと。ザックリ言うとホントそんな感じ。まあ企画した佐野さん的には、かつてのゲームミュージックの再現や再評価、みたいなのじゃなくてあくまでFM音源の再評価。FM音源でもって今っぽい曲をいけるか、みたいなのがあったらしくて。だから今回参加した人達も、往年のゲームミュージックっぽいところはあえて目指さずあまり意識しなかったんじゃないのかなあって思った。まあ古代祐三さんとかはさておき(;´Д`)


だったら人選的にも別にゲームミュージック作家枠でしばらなくても良いのになあ、とも思ったんだけど(;´Д`)つかmixiとかのゲームミュージック関連コミュあたりでは、この企画がわりと盛り上がってて(まあ賛否の否で盛り上がってるんですが!)FM音源コミュでは全くスルーだったりするあたり、こういう参加陣なら当然リスナー層はゲームミュージックファン層に限定されてしまうわけで、だから期待してたモノと違う!っていう意見がそういう層から出ちゃって誤解されてしまうのも、まあ仕方ない気はする。実際佐野さんの曲ってFM音源しばりなエレクトロニカな楽曲みたいになってて面白いっちゃ面白いんだけど、故に対象となってるリスナー層的には「わかってない」みたいな評価になっちゃうんだよね。


唯一FM音源しばりでもさらに4ペレーターのFM音源+リズム音源のみっていう「オールドゲーマーにとっては一番馴染みの深い、如何にも『FM音源臭い』音」で勝負してきた古代さんの曲はホントに「ゲームミュージックっぽい」です。なんつうかこのアルバムの購買層の期待に全力で応えたような曲。故にこのアルバムの中では一際浮いてんだよね(;´Д`)で、アルバムの最後に収録されているから余計にボーナストラック的な存在っていうか(笑)しかしまあサウンドは勿論良いんだけど曲がむちゃくちゃプログレってて笑える。もろにEL&Pあたりな曲だったりするんだけどスゲえカッコいい。そうなんだよなあ、昔のゲームミュージックってプログレっぽい曲が多かったんだよねーみたいなことを思い出したりしました。


しかしFM音源しばりって限定的のようで実は結構自由度が高いよね。アルバム一通り聴いて、これはしばる程のものかなあ?って思ったんだけど(;´Д`)まあだから古代さんなんかは、より制約を課したんだろうなって気がしましたが。


えーと限定受注モノなのでもうヤフオクあたりでしか今の所手に入らないとは思うんですが、過度にゲームっぽいモノを期待しないかぎり十分楽しめるので(;´Д`)買ってみても良いと思います!個人的には細江さんや渡部さんの曲で良く目立つあの特徴的なシンセリードが味わえたんで結構満足しました。あとid:WizardOfPSGさんの所で全曲レビューがあるので参考に!