ベーシスト青木智仁氏、急逝

 真・女神転生 Law & Chaos Disc
青木智仁っていうと「タモリの音楽は世界だ」でベース弾いてた人ってイメージが未だに強いんだよなあ。初めてT-SQUAREとか是方博邦・斉藤ノブ、そして青木智仁などを知ったのもこの番組がキッカケだったりするんで。あとあれだ、電気を最初に見たのもこの番組でだったような気がするよ。タモリTB-303のつまみを弄くって遊んでてな。つーかあれは良い音楽バラエティ番組だったなあ。


それはさておき青木智仁。まあ本田雅人バンドでのプレイとかDIMENSIONでのサポートとか色々と印象はあるんですが、いまでも一番印象に残ってるのがこのアルバム。これはSFCの「真・女神転生」という2枚組のサントラアルバムなんですが、1枚はゲームのオリジナル曲が収録、そしてもう1枚がこのオリジナル曲のアレンジバージョンとなっていて、このアレンジサイドにベースプレイヤーとして青木智仁が参加しています。アレンジを手掛けたのは西脇辰弥で、他にプレイヤーとして手数王な菅沼孝三がドラムで参加。彼らは"彷徨"と"止揚"という二曲を演奏しているんですが、これがひときわ長尺な構成でアレンジもゴリゴリのプログレッシブすぎるサウンドを展開。初めて聴いた時は、あまりにもヘビーでついて行けなかったんだけど、今ではいろんなゲームミュージックのアレンジモノにおいて、これが一番好きなアレンジモノかもしれない。くらいに今でも良く聴くアルバムに。思えば最初に聴いたプログレってこれになるのかも知れないなあとか。まさかこんなところで。


随分と原曲から逸脱したアレンジで(パッと聴いただけでは、どこのなんの曲か分からなかったりするし(;´Д`)メガテンファンの間でこのアルバムがどういう位置付けになってんのか分からないけれど、歴代のメガテンサントラの中でオリジナル曲ともにこのアルバムが一番気に入っている。オリジナル曲もなんかタムとベース音だけがやたら目立ったミニマルでシンプルなループ曲ばかりなんだけどそこがむしろ良い。さておき、菅沼孝三 青木智仁 プログレというキーワードでなにかピンとくるモノがある人は是非このアレンジCDだけでも聴いてみて欲しいです。多分大丈夫だから(;´Д`)青木智仁のスラップなども十二分に堪能出来ます。


あと同じくゲームミュージック系での仕事だとSNKの「リアルバウト餓狼伝説スペシャル」のサントラのアレンジにも参加していたり。ゲーム自体は一切やったことないんだけどアレンジCDがなんか評判良かったんで買った覚えがあるなあ。青木智仁の他にはギターに梶原順、キーボードに吉弘知鶴子っていうことでこちらはかなりフュージョンよりなアルバム。しかしこの頃のネオジオ系のアルバムにはチバレイに端を発した空気読めてない感じのキャラソングがひとつふたつ忍ばせてあったりするので注意が必要なんですが、それで思い出したんですけど長崎萌っていまなにやってんだろう?