ハレパンのアルバム

　ハレンチ☆パンチ / Doki Doki!ファースト☆パンチ!
Amazonで予約してたんだけど発売日がすぎても全く届かなくて、おっかしいなあと思って調べたら「Doki Doki!ファースト☆パンチ!」じゃなくって「Doki Doki!ファースト☆DVD!」を予約していた。素で間違ってた。なんで慌てて近くのCD屋に駆け込んで買った。ハレパンで慌てるなんて思ってもみなかった。

またひとつPerfumeに次いで名盤認定できるアイドルポップスが完成した、と言っていいアルバムだと思いますよ。確かまだデビューして1年くらいしか経ってないと思うんだけど、その僅か1年の間でずいぶんと進化したなーというか化けることが出来たなあと、実は今回のはデビューアルバムではなくもう3枚目くらいのアルバムになるんじゃないの？と言えるくらい磐石な安定感と洗練されたハレパンカラーが完全に出来上がっているように思えた。洗練されたハレパンカラーってなんなんだ。

ボクっ娘・ラッパー・ギター（後にメガネ）という人員構成や、デビュー曲「白線〜スタートライン」では、ZONEとオレンジレンジそれぞれを抽出し掛け合わせるという試みなど、そのハイブリッド感あふれる手法や大胆な世直し路線を打ち立てるなど前代未聞のミクスチャーアイドルというかカオスないろもんとしてのインパクトが鮮烈だったわけだけど、2ndの「メガホン」あたりで早くもボクっ娘が封印され、ギターの子もメガネになりキャラも不思議系に転身するなどデビュー時の世直し路線が影を潜めたあたりから良い感じに化けたように思う。良い感じに？

まあとにかく楽曲もそうだけどリーダーの小笠原朋美をはじめ全員が良い声をしていると思う。小笠原朋美の声はスゴく伸びやかでそして意外に声も太く力強いボーカルで、そしてコーラス担当の大空さやの声はリーダーとは対照的に線が細めの声なんだけど、コーラスとしてメインボーカルをキチンと支える非常に安定感のある声をしていると思う。それにラップが加わるということで、三人三様のボーカルとしてのカラーが打ち出せているように思いますよ。とにかくハレパンは声が良い。声質が3人ともかぶってないのも良いし。

Perfumeは中田ヤスタカのテクノポップという優れた楽曲とコンセプトで大化けしたアイドルグループであるのに対し、ハレパンは歌唱力で勝負できる近頃では貴重なアイドルグループなんじゃないかと思ったりしました。

ハレンチ☆パンチ / メガホン
http://www.youtube.com/watch?v=lHKv8-gr6C4
http://www.youtube.com/watch?v=lHKv8-gr6C4:MOVIE
「メガホン」は曲も良いけどPVを見るべきだろう。

ハレンチ☆パンチ テンションMAXでデビュー
http://www.youtube.com/watch?v=3E5thCP6ZQk
http://www.youtube.com/watch?v=3E5thCP6ZQk:MOVIE
こんな時代もありました。