Minimum-Maximum Notebook Box Set

Minimum-Maximum Notebook

http://kraftwerk.hu/kepek/lemezek/dvd/page_02.html
延期につぐ延期というニュースリリースはもはやパフォーマンスの域に達し、発売されるかどうかすら分からない。というあやふやな情報はいつもボクたちの飢餓感を絶妙に煽り、むしろ煽ってくれないと満足出来ない、もの足りなさを覚えるまでに調教してくれた事でおなじみの彼らからリリースされたボックスセットが不意に届けられたので一気に鑑賞しました。


とにかく動きが少ないっていうか動こうとすらしなくなった彼らですから、動きで魅せるような編集はほぼ不可能なので、その辺を補うような編集・演出が随所に施されていました。基本はライヴ映像を素材に、ライヴ中にスクリーンで映し出される映像・CGなどをミックスさせるというVJのような手法で編集した作り方になってます。なかでも秀逸だなあと思ったのは"Tour de France 03" "Numbers" "Home Computer" "Pocket Calculator / Dentaku" 特に"Numbers"は数字が画面中に小気味よく入り乱れまくりな演出で一番見応えのある映像になっていると思います。全般的に言えるのは、とにかく垂れ流しのような映像ってのはほぼ皆無で、あらゆるシーンに何かしらの編集が施されているので、いわゆるライヴ感溢れるナマっぽさみたいなのは欠片もなくってなんだかライヴビデオというよりも、ある意味PVとも言えるようなカチッとした作り込みがなされてます。ま、この人らのパフォーマンスそのものがライヴ感ゼロ、制御されまくりなステージだからその辺全く問題ないですよね。


"放射能"でノリノリに手を振って踊ってる客が目障りでわらえる。


そういや"Autobahn"の映像って最後この標識で終わってたと思うんだけど、今回のDVDではなんか違う標識に編集されてた。なぜだろうなぜかしら?


あとおまけにMTVで演奏した"Aero Dynamik"が収録されてるんだけど、実はこの時のステージってえらく凝ったカッコいいライヴになってるんだよなあ。映像はLEDなスクリーンで会場全体も照明含め緑一色で統一されかなり見栄えの良いステージになってたし。それからこのDVDには収録されてないけど、カイリーミノーグによる「I give you KRAFTWERK!!」って紹介も良かったよなあ。


それにしてもフローリアンの顔が終始怖すぎる(;´Д`)


肝心のNOTEBOOKの出来映えですが、まあ、それなりによく出来てると思います。結構頑丈で言うほどショボくもなく。しかし88ページになるBOOKはほぼライヴ映像からの転載写真ばかりで、特に詳細なデータ等が記載されているページは殆ど無いですね。あーそれから同梱されてるCDですが以前に出たライヴCDと中身全く同じです。買ったのはAstralwerks盤なので非CCCDでした。14000円(HMVにて)どうすか?買いますか?買いませんか?わたしは既にドイツ盤も予約していますよ。当たり前じゃないですか。義務!義務!