80's DANCE POP SUMMIT

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http://www.oricon.co.jp/news/15034/
もう1ヶ月も前のことなんであんま覚えてないんですが、元祖「Give Me Up」の人を見てきました。ライヴ開催前から演奏予定曲をサイトで公表してしまうというまあ、むしろ公表しようがしまいが、各人のおおよそのセットリストなんか容易に想像がつくのであまり意味が無いような気がしないでもないですが、しかし「君らが期待してる曲は分かっているし、そしてその全てにお応えしますよ」という、見に来る客がどういう客層なのかというのを「分かっている」主催者側の親切すぎるこの心意気は、こういったライヴにおいては全く正解なんだと思います。


さてマイケル・フォーチュナティさん、初っぱなにショルダーキーボードを抱えて出てきまして、そしてそこでもう十八番である「Give Me Up」をいきなり披露してしまうという、そのせっかちすぎる展開に早くも場内は驚きと戸惑い、そして半笑い。つーかこの後なにやるんだろう…?という不安とか。


とりあえず念願の「Give Me Up」を生で聴けたので満足はしているんだけど、このおっさん、何を思ったのか用意した持ち歌全ての音源がカラオケっていうね…。ライヴ用にアレンジされたトラックならまだしも、ホント普通に原曲からボーカルを抜いた音源をバックに、ただ歌ってるだけっていう。でもってこの人の楽曲はフェードアウトしていく構成のがほとんどだったりするから、当然このライヴでも彼が歌うたび、普通にフェードアウトしまくる信じられないツラさが…。ホントにもうなんとも言えないむちゃくちゃ締まりの悪いパフォーマンスが延々と繰り出される始末。またそのフェードアウトする事で盛り下がってしまう箇所では、客を煽ってコーラスを強要するなどの微妙なごまかし方で対処する悪質さ。あとショルダーの鍵盤も必死に叩いてはいましたけど、あれ音なんて一切鳴ってませんでしたからね!もうなんかインストアライヴみたいなのと勘違いして来日したんじゃないのかこのおっさん。他の演者(リック・アストリーやベリンダ・カーライルとか)は全員バンドを従えてたのに。


そして最後にもう一度「Give Me Up」をやったんだけど、これが80's と冠の付いたライヴイベントに来る客層を完全に無視したトランス風味な楽曲にアレンジされていて!なんかもう、おっさんしょうもないことすんなや!っていう場内の空気が最高に面白かったです。完全に80'sのバブルが弾けたのを見ました。