清聴感謝祭〜村下孝蔵最高選曲集 其の参

http://www.sonymusicshop.jp/detail.asp?goods=MHCL000000789
残されたライヴ音源は商品化するには厳しい保存状態。とか前回のライヴアルバムでそんな事書いてあった気がするんだがなあ。小出しに発掘してきますねホント!ちなみに同時発売される「昭和春夏秋冬〜村下孝蔵作品集」っていうカバーコンピのがなんか気になる。関係ないけどこれには入ってない彼のカバー曲では、中澤裕子が"初恋"をカバーしたのがハロプロのなんとかっていう企画モノのアルバムにあるんだけど、これが原曲の歌謡曲っぽさをそのままに、よりダンサブルな歌謡曲ハウスみたいなアレンジになってて結構楽しめました。ですのでこの企画モノのライヴDVDも買ったりしたんです。はじめて買ったハロプロモノのDVDだったんですが結構楽しめました。ですので紺野さんの卒業コンには行ってみたいなあとか思ってます。つーかコンとか略しちゃった!うわあああなんか!アイオタっぽい!!!!!!


 松たか子 / 僕らがいた
http://music.entertainment.msn.co.jp/interview/060426_matsu/new.htm
なんか困ったなあ(;´Д`)と、ここ最近の彼女のアルバムを聴くたびに思っているんですが、何が困るかってますますクオリティが高くなってきているのがチョットなあっていう。プロデュースが武部聡志から佐橋佳幸に変わってから随分と楽曲の雰囲気も変わってしまって、あと歌唱力が上がったってのもちょっと困ったなあと(笑)もう初期の頃のアイドルポップス然とした楽曲が聴けなくなってしまったなあっていう。


もともと武部聡志特有のシンセな打ち込みサウンドとアコースティックというかストリングス系のサウンドをミックスさせた、上品すぎずしかし下世話に走らないあのアレンジが好きなので、ここ最近のアメリカンなフォーク・ロック路線というかAORサウンドっぽい作りになってる佐橋佳幸プロデュースのアルバムでは、歌謡曲らしい歌謡曲が聴けなくてちょっと物足りないんだよなあ。まあ佐橋プロデュース以降、決して女優業の片手間としてでは無く、歌手としてより自覚的・積極的に音楽に取り組んでいる姿勢は素晴らしいんだけど、なんつうかこうアーティスティックな方面へ目覚められる寂しさっていうんですか?(笑)なにかこう置いてかれたような気持ちに苛まれました(;´Д`) ただ出来自体決して悪いモノではないので、初めて松たか子のアルバムに触れてみたいという人はこのアルバムから入るのが良いのかも。佐橋プロデュースモノでは一番よいと思います。武部時代のでは3rdアルバムの「いつか、桜の雨に…」が最強かなあ。


あと彼女はそろそろ楽曲提供とかしていったら良いと思う。それくらいのソングライティングセンスはある十分にあると思うんだけどなあ。


 Senor Coconut / Yellow Fever
http://www.third-ear.net/top/te_senor/index.html
とりあえず↑で全曲フルで聴けるのでまずは。あーフルじゃ無くなった(;´Д`)しかも曲数が減った!


この一連のセニョールココナッツのプロジェクトはニヤニヤしながら笑えるっていうのはポイントとしてあるんだけど、そういう「ネタ」だけで完結していないクオリティがありますな。こういう企画モノって下手すりゃスーパーとかで流れてるようなイージーリスニング的な、蕎麦屋とかのBGMでありがちな無理矢理和楽器を取り入れて邦楽アレンジしたスゴく迷惑な曲になったりしがちなんだけど、今回のアルバムも含め楽曲単体としても十二分に高い完成度が保たれているのが相変わらずスゴいなあと。


しかしYMOのリミックスやカバーものってホント聴かないスよね(;´Д`)
http://blog.neoteny.com/eno/archives/2006_04_senor_coconut_plays_ymo.html

このアルバムによって、気付いたのだが今までYMOのカヴァーって
1) 「YMOを知らない人」にYMO紹介
2) 「YMOのマニア」をニヤリと楽しませる
の両方やっていたんですよね、どれも。マーケットが絞り切れてなかった。「YMOが好きな人には、アレンジで楽しんでいただいてYMOを知らない人にも、いい入り口になりますよ…」みたいな。だけど、それが問題だった。どっちつかずだもんね。

どっちつかずで結局どっちからもイマイチ支持されないままに終わるんだよね。トリビュート系のリミックスやカバーものにありがちだったりするんだけれど。で、今回のこれは飯野賢治も書いてるけど、YMOの編曲を尊重してるってのが大きなポイント。よく独自の解釈を取り入れて再構築したのはいいけれど、単なる勘違いで終わってるだけのいらんことしぃなリミックスが多々あったりして切なくなることもあるんですが、これはラテンという枠で縛りつつも原曲の構成要素を無視しない作り方で好感が持てた。まあ"Simoon"とか、まんますぎなのもあるんだけど(;´Д`)


Senor Coconut and HIS ORCHESTRAで今年来るのか。去年初来日したのを見たけど、HIS ORCHESTRAのおっさん連中がえらいはしゃいでてむちゃくちゃ面白かった。なんかザ・スパイダース時代の井上順みたいなおっさんがいるんだよなあ。