「作家で聴く音楽」第十二回 林哲司

http://www.jasrac.or.jp/sakka/vol_12/hayashi_inner1.html

それまで、アイドルの曲は単調なものが多くて、あまり好きになれなかったんです。アイドルの場合、歌唱力への配慮から音域の幅がすごく狭かったり、踊りの振付用にやたらブレイクが入ったものが多かったんですよ。だから、プロデューサーと話をして、菊池桃子の場合はオメガトライブと同じように、メロディがしっかりした作品を作ることを決めました。

アルバムや曲のコンセプトに合うように、レコードのジャケットも本人のアップ写真ではなく、海の上で横たわっているようなデザインだったと思います。単に曲を提供するだけではなく、新しいアイドルのスタイルを作ることができた仕事でしたね。


やけにジャケットの出来が秀逸だなあと思ったらそういう狙いがチャンとあったんだな。2ndの「TROPIC of CAPRICORN」なんてパッと見ただけでは菊池桃子がどこにいるのか、それが菊池桃子なのかどうかすら迷うデザインだな。これは渋すぎる。


しかしVAPというとレコード会社というより、ハードコアなソフトメーカーというイメージが付きまとうオレはスーパーモンキー大冒険がトラウマ世代。


「ここは かなんちほう です」