WIRE07行った


なんだかんだでわりと毎年行ってるしそろそろもういいかって開催直前までとりあえず悩むんですけど、そんでその日は大阪で上戸彩さんのライヴがあったりで、じゃあそっち見に行くべきだろうって思ってチケット調べたらとっくに売り切れていてそういうことで今年もWIREになりました。会場着いてアリーナに入って最初に浴びる爆音で毎年おおおおおおっ!ってなる瞬間が好きなんですけどね。なんだかんだで。


到着したらもうDISCO TWINSがとっくに終わりかけでじっくり聴けなかったって去年もそうだったような気がする。なんかジョルジオ・モロダーの"THE CHASE"とかそういうのやってたらしい。で、その後RYUKYUDISKOのライヴが始まってそういやじっくり見たことないから今年は見ておこうかしらとボーッとしてたら始まった途端そこかしこからスゴい黄色い声援があがってビックリした(;´Д`)いつの間にそんな女子ファンががが!ちょっとしたアイドルのライヴみたいだったなあ。でもビートはちょう早めの沖縄リズムな高速ガバ系なんですけど。みんな必死にカチャーシーで応えててえらいなあと身動き取れずぼんやりしていました。そういや途中YMOの"Absolute Ego Dance"らしき曲がかかった気がしたんだけどカバーやってたのな。知らんかった。


この日まだなにも食べてなかったので何か食べようとうろうろしてると今年も冷や汁があって、去年食べてイマイチだったんだけど再度確認の為に食べてみたらやっぱり「名物に旨い物なし」だなあと思った。てか冷や汁ってフェスで食べるもんなんすかねそもそも。


今年のラインナップは個人的に見てみたい人たちがセカンドフロアに集中していて、でもあそこはすぐ入場規制がかかるので毎回なるべく早く入っておこうと、メインフロアの人たちのアクトを早々に切り上げてセカンドフロア入りをわりと頻繁に繰り返した。おかげで今年は並ばずにすんなり入れたよ。


ってことで今年のWIREで一番見ておきたかったSpirit Catcherのライヴを見にセカンドフロアへ。Spirit Catcherが来るってのが今年もWIREへ行っとくかっていう大きなモチベーションではあったからなあ。今年出たアルバムでは割とベタベタにメロウなトラックを聴かせる曲が多くて、そういうのはWIREには珍しいタイプな気がしたのでその辺どうなんだろうと思ってたんですがライヴでは一転、骨太なディスコビートにプログレッシブハウスのトランシーさを併せ持った実にカッコいいライヴでホントに来て見て良かった今年のベストアクトです。大満足。煽り方やいちいちやって見せる決めポーズもわらえて面白かった。


TRI-BUTE 3rd ANNIVERSARY feat. Chab, Spirit Catcher @ ageHa, Tokyo
http://www.youtube.com/watch?v=r6CW3payaIU

http://www.youtube.com/watch?v=fxq0RgPxplI

参考までに今年の3月にageHaでやったSpirit Catcherのライヴ映像を。2つ目の映像の中盤でやってる曲がカッコいいな。てか良いわーホント。また来てくんないかしら。あとこの映像でもやってるけどWay Of Life〜♪ってフレーズがどっかで聴いたことあんなあって思ったらこれ「Kanzleramt Vol.6」に入ってるOffshore Funkのリミックスじゃない!この曲のリミックスってSpirit Catcherがやってたのか。いや全く気付かんかったよわはは。そんでこの曲やってる時、キーボードの人をよく見たらなんかゴムホースくわえててなにやってんだろってうわまさかトークボックスか!ってライヴでトークボックスやる人を初めて見たのでちょっと驚いた。なにげに魅せるライヴするわーこの人たち。


Daft Punk / Digital Love (Mayhem's Talkbox Cover)
http://www.youtube.com/watch?v=Xh_oEELrZlA

トークボックスで「デジタル・ラブ」をやる人です。なんか苦悶しているな(;´Д`)てかライヴでやってやれないことはないんだなあこれって。だったらもうPerfumeトークボックスをライヴで取り入れるべきだな!常態化している口パクパフォーマンスをなんだ口パクかよ!と一蹴する人や、誰が歌っても一緒!とそこに固有性の無さを感じてしまう人にとって、こんなゴム管をくわえて歌い踊るパフォーマンスなんてとても有効なんじゃないかしら!ゴム管を!くわえるて踊るアイドル!!くわえるアイドルってそれ画期的!もう代替不可能すぎる!AutoTuneはおわった!!つーかこういう飛び道具的な仕掛けは、なんでも取り入れる・機を見るに敏でおなじみデートピアならホントにやりそうだからこわい。くわえるAira Mitsuki見たい!


っていうかid:inumashさんがDaft Punkを例に仰っておられるけど、もっと言うとKRAFTWERKのライヴなんて本人たちが来ないで、彼らを模したロボットだけが来るっていうケースもあって、匿名性ということに強く自覚的だった「鋼のコンセプト」ことKRAFTWERKのそういった振る舞い(取材の内容に対してわざわざカセットテープに「あの声」で応答しテープを返送するという徹底さ!)などはむしろキャラクター性を強めることになり、匿名性を保とうとすればするほどそれが強烈なキャラクターとして浮かび上がってくるっていうのはテクノにはよくあることで、だから好き嫌いってのはもちろんだけどそのことが固有性云々に関わってくるってのはどうかなあ?ってのは同じく思ったりしました。っていうかPerfumeが来ないPerfumeのライヴにファンは集まらないと思うけど、KRAFTWERKに関しては実際メンバーらが来なくてもお客さん、いつも通り普通に集まりそうなんだよなあ(;´Д`)むしろ喜んで。


Kraftwerk / The Robots
http://www.youtube.com/watch?v=5cek7r9Ev2c

この人らにとって代替可能であるっていうのはネガティブなことではなくて「KRAFTWERK」ってのが永遠に存続する為には欠かせない重要なキーワードなんじゃないかしらって思ったりする。メンバーがみんな死んじゃってもこのロボットだけでワールドツアーとか普通に出来そうだしやりそうだもん。っていうかとても話が逸れてしまった。


Spirit Catcherのライヴが終わってそのままJesse Roseのテックハウス寄りなプレイをまったり聴きながら、でも腹減ってきたので下に降りてチキンカレーとナンを食べた。今年は台湾風ネギチャーシュー麺が無くて悲しい。あれウマかったんだけど。そしてとりあえずメインフロアに行くとBlack Strobeがディスコパンクなバンドライヴをやっていたのでぼんやりと鑑賞。しばらく見てるとオレの前にいた女子(宮崎あおいに激似!)がオレの方をたびたび振り返り、声には出さないんだけどワーキャー言ってるそぶりをしていて、ちょっとなんの嫌がらせなんだと死にそうになっていたら、どうもオレの隣にいる男のことを見ているらしくて、もう全然気付かなかったんだけどそいつをよーく見たら武田真治だった。彼もボーッとBlack Strobeを見てた。タンクトップからガチムチな肉体美を晒しておりましたよ(;´Д`)いつの間にそんな筋肉キャラになってんだ。


サードフロアの物販を適当に巡回してセカンドフロアのDJ KOZEを見に行く。今年はKOMPAKT関係のCDをよく聴いていたので楽しみにしていた一人。期待通りというか非常にKOMPAKT色の強い、特にピークらしいピークはないんだけどでも淡々としたクリックハウスを展開してくれてとても気持ちよかった。で、そのまま続けて同じくKOMPAKTのReinhard Voigtのライヴ。サウンド的にはさっきのDJ KOZEとそんなに違わない、淡々としたミニマルなモノだったんだけどパフォーマンスがちょっと変だった。ずっと腕を突き上げたりヘドバンしてたり、あと団扇が気に入ったのかステージを動き回ってずっと団扇で客を煽ってた(;´Д`)なんなの?


続けてRadio Slaveも見たかったんだけど、セカンドフロア三連荘はさすがにキツいのでメインフロアのケンイシイへ。4年ぶりのWIREでのライヴになるらしい。4年前もライヴだったなあそういや。セットリスト的には新譜の「SUNRISER」から数曲とそれぞれ代表的な曲っていうそこは4年前のとあまり変わりはなかった。だけどこういったフェスでは妙な出し惜しみはせず、求められているモノにキチンと応える方がカッコいいと思うので、中にはまた"EXTRA"かよ!って言ってた人もいたけど、まあ別にいいじゃん。と思うのである。やんなかったらやんなかったで空気読めとか言うくせに!!そういや途中、機材が全て落ちてしまいメインフロアの音が1分くらい止まってしまう、多分こういったトラブルらしいトラブルはWIRE初な気がするんだけど、突然の静寂ってそれはそれでなかなかテクノだなあと思った。別にブーイングもなく楽しんでたし。てか今にして思うとあれってワザとだったんじゃねえかな?ってくらいキレイに音が止まったよな。


そういったトラブルもありつつも滞りなく終わり、反対側で初参加のDave Clarkeが登場。そういやターンテーブルだけでなくPCも使っていたのがちょっと意外だった。今回のWIREではわりと徹底したハードミニマルを聴かせてくれたのはDave Clarkeくらいだったんかな。あと"RED 3"なんかもやったりしてこの人もなにげにサービス精神旺盛だなあと思った。んでセカンドで田中フミヤが始まりそうだったので途中で抜けて見に行ったんだけど、あれ?なんか記憶にないなあ(;´Д`)この辺から記憶が曖昧になってきた。メインのJoris Voornの前になんか食べようとタイ風焼そば買ったらとてつもなくクソまずかったのでちょっと目が覚めた。


さてJoris Voornなんですが、思ってた以上に良くなかったというか、なあああああああああんかイマイチだったよなあああ!なんなんだろう。なにが微妙だったんだろう。今年出た「From A Deep Place」はとても良いしそこから数曲やってくれたりもしたんだけど、なんかこう盛り上がらなくって。メインフロアでやるには「From A Deep Place」のようなディープかつ繊細なメロディはあまり映えないのかなあ、ともやもやしながら"Incident"をやってくれるのをぼんやり待ってた(;´Д`)その"Incident"のメロディが聴こえだすとようやくフロアもワーッ!ってなるんだけど、でも微妙な空気を引きずってたのでさほど熱狂せずみたいな。なんつうかセカンドフロア向きだったのかも。Spirit Catcherはメインで、Joris Voornはセカンドでやるべきだったような気がして。そんなような印象。


そんで最後はTOBYと迷ったんだけど、シュランツってのをよく知らないのでとりあえずFelix Krocherを楽しんでみることに。なんかもう高速すぎてうすらぼんやりと柵に寄りかかって見てたよははは。所々の記憶はあるんだけど。あーなんか"Born Slippy"だなあとか。でもなんか速いなあとか。まあしかし後半の観客を棒立ちにさせる置いてけぼりのドSなプレイは傑作だった。


Felix Krocher / Born Slippy
http://www.youtube.com/watch?v=5qGcbDQrqtk

あーたぶんこんなんだった。なんだこれ?(;´Д`)あと最後のほうでマリオをやってたのは覚えてる。てかシュランツってなに?ハードミニマルでいいじゃんね。


つーことであっという間の12時間でした。今年はスタンド席に一度も寄らず休憩らしい休憩はなんか食べてる時くらいで、あとはずっとフロアで楽しんでた。なんかテンションが途切れなかったよ。不思議なことに。足腰も痛くならなかったし。別にヘンなことやってませんよ!それにしても気分的に密度の濃い12時間で、なんか12時間が3時間くらいの短さに思えた。とは言え、すっげえ充実したー!っていうテンションでもないんだけど(;´Д`)来年はSpirit Catcherがメインで、あとFabrice LigとかAril Brikhaなんかも呼んでっていうか単にFuse-Inっぽいのが見たいなあと思っただけです。



去年はチアガールさんでしたが、今年のNow Playing Girlは空手ガールさんでした。ずっと演舞してましたよ。なんとなくこれが見たくて来てるような気がしてきた。来年はなんだろう。