谷村有美を一気に


少し前っていうかもう三ヶ月くらい前に掲示板で谷村有美の話が出たりして、そんでどうにも無性に揃えたくなってしまい、そん時にベスト盤を除くSONY時代のアルバムをブックオフで一気に買い揃えた。前々から買っておこうとは思っていたんだが、まあブックオフだと常に105円で売ってたりするんでいつでもいいやと無視してたんだけど、ホントに105円で投げ売られているからこわい。基本的に250円がブックオフでのアルバム最安値なんだけど、店舗やセールによっては105円ってのもあるのでホントたまらない。つかもうブックオフ古本市場が無いと生きていけない病ですよマジで。


それで谷村さんなんですが曲自体は10年くらい前に全部持っていて、と言ってもMDでダビングしてたのを持ってただけでCDは一枚も無く、だから今回10年ぶりに全部買ってみたわけなんですけど。つーか隠れ谷村ファンだったりするんですけどわはは。MUSIC GUMBO最終回は聴いてるこっちもキツかったっすなあ…。とかまあ、そんなわけで久しぶりに通してアルバムを聴いてみたんだが、どうも「愛は元気です。」辺りで作風というかアプローチが変わったんだなあとあらためて思った。それまでは西脇辰弥による主立った楽曲プロデュースが目立っていたのが、SONY時代後期はほぼセルフプロデュースという形になっていて、前期と後期とではアレンジや歌詞の内容含めガラッと変わっている。個人的には「愛は元気です。」までのバッキングがモロにフュージョンだったり、大村雅朗が手掛けた1stのようなシティポップくさいアルバムだったり、まあ良いなあと思う曲がことごとく谷村自身が書いてる曲じゃないのが多くてアレなんだけど。アイドルなのかアーティストなのか売り方・世間の捉え方が判然としない、歌番組でも踊りながら歌ってた頃の曲は大体面白い。


谷村有美 / OH MY GOD!!
http://www.youtube.com/watch?v=0is2ce_j5nU


谷村有美 / BLUEじゃいられない
http://www.youtube.com/watch?v=ECqYMwTuXNQ

バックのサックスが本田雅人。4thアルバム「PRISM」や初期のアルバムでは結構参加してたのな。


まあ人によってはシンガーソングライター然としたミディアムバラードこそ谷村有美だろがって人もいるだろうなあ。狙ったのかどうか分からないけど、後期は同姓同世代からの支持を求めたような路線になっていて、今で言うと古内東子のようなってそれ全然今って感じがしないけど、とりあえず後期はちょっと苦手だった。しかし活動休止辺りに作られた「daybreak」はそれまでのアルバムに比べてスッキリとしたキレイ目なサウンドで、曲だけを聴いてるとスッと耳に馴染む音になってはいるんだけど、当時の精神状態がそのまま反映されたような歌唱と歌詞が重い。重いすぎる。