二ヶ月以上前に買ってたのをようやく聴いたので


 Ulrich Schnauss / goodbye
http://www.juno.co.uk/products/273336-01.htm
Ulrich Schnaussのニューアルバムがやっとこさでーたー。4年振りらしい。ずいぶん待たせたわりに内容は相変わらずだ!それで良いんですけど。とは言え何度も聴いていると1stや2ndに比べてサウンドの全てがぼやけてしまっているように思えて残念。彼のサウンドの特徴は、例えばManualの「Azure Vista」のような上モノの微睡んだシューゲイザーサウンドと、それに相対するようにして刻まれるキレのある硬質なダウンビートの組み合わせにあると思っているんだけど、今回はどうもそのビート部分が上モノに飲まれてしまっているような気がして、いや相変わらずの蜃気楼サウンドは間違いなくUlrich Schnaussではあるんだけど、なんかこう散漫で全てが弛緩しきっているような印象が強く、その辺がシューゲイザーサウンドとしてではなくダンスミュージックとして聴いていたオレとしては、なにかUlrich Schnaussらしさが失われてしまったような気がして戸惑った。佳作ではあるんだけども。Ulrich Schnaussを初めて聴く人は、まず1stから2ndと順当に聴くことをオススメします。


 コトリンゴ / songs in the birdcage
http://listen.jp/store/album_rzcm45556.htm
なんで買ったのかあんまよく覚えてないんだけど。まあジャケ買いみたいなもんです。CM曲も悪くなかったし。っていうかあれは永作博美が強烈なんだけども。声はぶっきらぼうで可愛らしいしエレクトロニクスな部分もうるさすぎず丁度良い塩梅な組み立て方で絶妙なんだけど、じっくり聴いてると単純にピアノそのものが良いんだなあと思えた。意外に力強い。曲によってはピアノの跳ね方が矢野顕子すぎるだろってところもあるんだけど。


 小山絵里奈 / VIVIDROP
http://mysound.jp/music/detail/tWYTD/
一部でbjorkっぽいとかツジコノリコっぽいとか言われてて、そう言われるとそうだなあっていうかそういう風にしか聴こえなくなってしまって困った。サウンドプロダクションのほとんどを彼女一人で手掛けているらしく、宅録っぽい閉じた印象の強い曲が多い。あと歌詞含め結構グロいなあっていう気もする。まあこういうひねくれ系アヴァンポップとも言えるアルバムがavexのしかもrhythm zoneからリリースされてるってのが面白い。つーか同時期にメジャーデビューしたコトリンゴはcommmonsからなのになんで彼女は違うんだろう。同じRADIO SAKAMOTOキッカケなのにね。


 dibidim / RIDERS
http://www.clickgroove.com/dibidim-riders-p-37139.html
よく見に行くサイトでなにげに試聴してとりあえず買ってみたんだけどこれが大当たりだったっていう一枚。Tears for FearsScritti Polittiといった80年代の派手めなポップスをよりユルくよりチープに仕立て直した感じ、とでも言えば分かりやすいだろうか。曲によってはTENTレーベル時代のユキヒロのようなアプローチや、ほのかに耽美な匂いを感じたりもしたんだけど。キラキラしたシンセの音色やリフが昔のユキヒロを彷彿とさせる。気がする。


 V.A. / sneaker
http://mysound.jp/music/detail/tYQ5S/
eaterやAmetsubにNumbといった参加陣による書き下ろしなトラックを集めた、moph record二作目のコンピレーションアルバム。PROGRESSIVE FOrMあたりのコンピに近い内容。収録されている曲も参加しているメンツを知っている人であれば、おおよそ想像通りの馴染みのあるトラックが聴けるはずなんじゃないかと。Numbの紅梅(koubai)が良かった。なんかいけいけどんどんな感じで。


 V.A. / Rekids One
http://www.juno.co.uk/products/267807-01.htm
Radio Slaveのレーベル「Rekids」から主に12インチでリリースされていた音源をCDに纏めた2枚組レーベルコンピ。今年買ったコンピモノではこれが一番良かったかなあ。重めのミニマル・クリックハウスあたりをがっつり聴くには最適なアルバム。


 玉置成実 / NAMI TAMAKI Best CONCERT "My Graduation"
http://www.youtube.com/watch?v=ph6i_RB1KyQ

これはライヴDVDです。特に買うつもりはなかったんだけど、店頭で流れているのを見てたらどうやら生バンドを従えてのライヴらしくて、あのサイバーサウンドがどうバンドアレンジされてるのか気になったので買ってみた。まあ実際のところバンドだからとは言え大胆にバンドサウンドなアレンジがなされているわけではなく、いたってアルバム通りの音で特に変わったところはなかったんですけどね。"Get Wild"なんかガラッと変えたのを聴いてみたかったんだけど。一応バンドの見せ場としては"Prayer -Programless Beat Mix-"くらいか。ようやくバンドらしい音が聴ける曲ってなると。とりあえず彼女のダンスとかにはあまり興味がないので、サラッと一回だけ見てあとはDVD Decrypterで「ライヴCD」化したんですが、それであらためて"Heroine"とか聴いてたんだけど、なんかスクールウォーズの主題歌"ヒーロー"のアンサーソングか?ってくらい曲のテンションが似てるよなこれ。バックコーラスの入り方もまんまそれっぽいし。変な曲だなーとは思ってたけど。あと今回ので初めて動く玉置さんをまじまじと見たんですが、それで思ったのは玉置さんは顔がおもしろいっていうことに尽きる。