美瑛に行った







これ写真で見るとそうでもないように見えるんだけど、この日むちゃくちゃ豪雨で(;´Д`)これは6月だったんだけどなんか真冬並みの気温になってて、あまりの寒さと己の雨男っぷりにマジで泣いた泣いた泣いた。辺りもガスってるから良い感じに撮れそうなのもなくって。ほんとキツかったわー。


普通は美瑛って言いますと大体ラベンダー畑だとかそういうのをグルッと見てまわるのが一般的な観光ルートになっていると思うんですが、そんなのんびりと観光気分で美瑛までやって来たんじゃない!!!!!こんなところまでひとり寂しく豪雨にさらされながら駅前のレンタサイクルで借りたママチャリでもって起伏の激しい丘という丘を、もうね むちゃくちゃな高低差なんですよ、美瑛の丘って。チャリンコじゃ一日で全部巡回出来ません。しかも雨降ってましたからね。片手で傘差しながらフラフラですよ。そんな悪条件にもかかわらず一心不乱に疾走していたのは「絵本の木」をただ撮りたいが為!!!!!!


その絵本の木っていうのは何なのかってのを簡単に説明しますね。



ZONEの8枚目のシングル「白い花」ですね。



そしてこちらは2ndアルバムの「O」です。

ありがとうございます。そうですね、そういう事になります。仏教ではこれを巡礼、と言いますね。いわゆるひとつの、聖地巡礼。仰るとおりです。この時点でちょうどZONEを知ってから大体1年くらい?になっていたわけなんですが、既に彼女たちはZONEを1年前に終わらせているわけです。オレのように解散してから知った人間がやれることって、彼女たちが残した音源を聴くことと現存するファンサイトなどで彼女達の歩みを追うくらいしか出来ないわけなんです。普通はまあそれで十分なわけなんだけど、でも次第に何だか良く分からないフラストレーションや飢餓感、喪失感に苛まれてくるわけです。彼女たちがいた頃の空気を少しでも感じ取ってみたくなったりもするんです。ってなるとそれはもう彼女たちに一番近い、彼女たちがかつて存在した所へ行くしかないんです。確認するしかないんです。だから巡礼、なんです。


とはいえ、じゃあそれで何か満たされたのかって言えばそれがそうでもなく、むしろより一層の喪失感というかちょっと絶望的な気分で帰ってくる結果に終わったんですね。分かってはいましたけどこの圧倒的な片想い感はどうやっても、どこまで行ってもそのままなんです。ゆかりの地をうろうろしたところでリアルタイムで見てきていないオレには別に思い出も存在しないし、だから懐かしむことも出来ないわけなんです。結局のところオレは、ZONEは既に存在しないという事実をわざわざ北の大地にまで行って確認してきただけなんですね。それが収穫といえば収穫になるのかもしんない。ありがとうございます。まあそういうことなんです。