my little lover Live #3 Band "akko" @ Namba Hatch 2007.05.31

shizentai2007-06-18

http://www.mylittlelover.jp/tourblog/2007/06/531hatch.html
キャラクターとしてのakkoマイラバというユニット自体にさしたる興味は無いんだけども、彼女の声色そのものはもの凄く好きで、1stアルバム「evergreen」のまさにエバーグリーンとしか言いようのない色褪せ知らずなこのアルバムは今でも思い出したように聴いたりして、その度にさめざめとした気持ちに苛まれるんだれけど(;´Д`)マイラバって、特に1stの世界観なんかはジャケットからしてもう思い切り郷愁や憧憬といったセンチメンタリズムな眼差しが向けられていて、またそういったモノへの虚しさや切なさといった無常感もそれとなく内包されていて、まあ基本的にマイラバのコンセプトって妙にイノセントすぎるきらいはあるんだけど、彼女の歌手としてはあまりにも頼りない、線の細い素人然とした拙い歌声でなくては成立し得ない「evergreen」はやはり名盤であると思います!特に"暮れゆく街で"はバスドラ聴いてるだけでもれなく泣きますよははは!!ところでマイラバ好きを公言するのってなんとも言えないある種のカミングアウトに近い抵抗感があったりするんだけどそれってオレだけかなあ(;´Д`)かなあ。


そういうことで初めて彼女が生で歌うのを観てきたんですけれど、とりあえずある程度の予想はしていましたが、単純に彼女の歌唱力という点においての脆い部分が思い切り露呈しちゃっていて、まあakkoが好きな人が集まってるわけだからその辺は別に良いんですけれど、それでも"DESTINY"の豪快なまでのヘロヘロな歌い出しっぷりには流石につんのめってしまった!鈴木亜美か!ってくらいの音を外しっぷりでしたけど、良いんだよねそんな事は。別にこの人は歌手じゃないんだから。妙齢のオーバーサーティーが、スカートをヒラヒラとたくし上げながら、二の腕をぷるんぷるんさせながらのコール&レスポンス!これはどうしようもないくらいの絶景でありました!


 01. チャンス
 02. traveling with nature
 03. 月とプラモデル
 04. ANIMAL LIFE
 05. 新しい愛のかたち
 06. YES 〜Free Flower〜
 07. あふれる
 08. DESTINY
 09. 午後の曳航
 10. インスピレーション
 11. り・ぼん
 12. recall
 13. Hello, Again 〜昔からある場所〜
 14. Delicacy
 15. evergreen
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 16. Man & Woman
 17. いとしい毎日


小林時代の曲とavex移籍後のソロプロジェクトの曲がそれぞれバランスよく取り入れられたセットリストなんじゃないかと。つーか移籍後の楽曲があまりにも小林時代のサウンドを、そこまで意識しなくても!っていうくらい踏襲しているので、こうして旧曲とまぜても全然違和感が無いんだよな。アルバム「akko」は旧来のファンも食い付きやすいサウンドで確かに手堅い出来なんだけど、せっかく小林抜きでのソロプロジェクトなんだからもっと自由にすりゃ良いのに、と思わなくもなかった。とは言え安易にエレクトロニカな音にボーカルを乗っけただけとかやられるとそれはそれで困るんだけど!とりあえず当分はマイラバ名義として勢力的にライヴ等含めやっていくそうです。今年は彼女、やる気なんだそうです。スゴい。一人であっても決してマイラバを終わらせない、なにがあっても小林武史の「My Little Lover」であるというakkoからの宣戦布告だな。怖いすぎる。