松たか子 concert tour 2007 "I Cherish You" @ Festival Hall 2007.05.25

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ライヴは4年ぶりでツアーはまだ3度目になるらしい。まだそんなもんだったか。アルバムはコンスタントに出てるのであまり久々っていう感じはないんだけども。そして今年で歌手活動がちょうど10周年になるらしいです。もうそんなになりますか。そんな節目な年の3度目のツアーなんですが、今までだと舞台に階段が作られたりとか舞台を広く立体的に見せる装置や演出があったりして、あと衣装チェンジも頻繁にあったのに、今回のツアーはかつて無いくらいお金のかかって無さそうな質素な舞台で、松たか子の衣装もカジュアルすぎるくらいカジュアルで、それどうみても無印だろうっていうくらいラフでロハス志向な衣装だった。あともしかして裸足だったかも(;´Д`)


音に関しても今回はホーン系が一切いないシンプルなバンドスタイルだったんだけど、でも今までのツアーにおいて過去最高に良いサウンドとアレンジだったように思う。佐橋佳幸が裏方にまわったのが良かったのかしら。分かんないけど。で、まあライヴ自体は良かったんだけど聴きたい曲をあまりやってくれなかったのでその辺が個人的にちょっと。言うても10年もやってるわけだからそれだけ曲も増えたという事でそれはまあ仕方ないんだろうけどね。この人はカップリングに良いのが結構あるからその辺を今後は期待したいっすなあ。ほんと"幸せの呪文"は絶対やるべき。


 01. きみの笑顔 きみの涙
 02. みんなひとり
 03. 時の舟
 04. イナーシア
 05. 春風スクランブル
 06. 惑星
 07. 白い坂道
 08. a piece of life
 09. 水溜まりの向こう
 10. ソレアレス・メモリー
 11. 未来になる
 (以下、メドレー)
 12. I STAND ALONE
 13. サクラ・フワリ
 14. Stay with me
 15. 夢のしずく
 16. 桜の雨、いつか
 17. コイシイヒト
 18. Clover
 19. ほんとの気持ち
 20. 明日、春が来たら 97-07
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 21. Cherish You
 22. now and then
 23. 明かりの灯る方へ
 24. おやすみ


前半が新譜を中心としたここ最近の曲で、後半が10年を駆け足で振り返るということで今までのシングルをメドレーで、という形式。一番聴きたかった曲たちがザッと駆け足!しかもワンコーラス扱い!ひどい!と、思ったりもしたけどメドレーでやられるとそれなりに圧巻で密度が濃いなあって思った。それにしても"明日、春が来たら 97-07"での「さんハイッ!」にはキュン死したよねキュン死。あと最後に舞台に向かって一礼して去っていったのにもグッときたね。


今回はキーボードだけではなくピアニカまで披露するという芸達者ぶりで、ボーカルに関しても声量は十分、音程も全く安定していてもうそのスキの無さは逆に嫌味だろう!ってくらい堂々たるものでしたね。バイオリンとの掛け合いによる"a piece of life"なんかは特に。あらゆる点でakkoとは真逆すぎる(;´Д`)でも松たか子の欠点を強いて挙げるとするならば、前にも書いたけどその完璧すぎる歌唱力にあるかもしれないなあ。もの凄く歌いこなすデキる人なんだけど、シンガーとしての個性がボーカルに表れる人ではないのかも知れない。その辺がやっぱ基本女優であってミュージシャンではないんだなあ、とか思ったりした。あと関係ないけど彼女のライヴ終了後の物販はいつもCDを買い求める老若男女でごった返すんだけど、曲も知らずに聴きに来るのって一体どういうことなんだろう。ライヴに来るってことは一応曲を知ってるから、CDを持ってるから来てると思うんだけどそこが毎回解せなくて。ホント松たか子の客層はよく分からん。下は子供から上はお年寄りまでと凄まじく幅広いしね。