この辺買ったのってもう三ヶ月以上前になるな


 海や山の神様たち -ここでも今でもない話-
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2557180
音源自体の存在は、2002年にワーナーからリリースされた坂本龍一自選のベストアルバム「US」「UF」「CM/TV」の3枚全てを購入した人に特典として用意された、坂本のレア音源(そうでもないんだけど)を纏めた「GEM」という特典アルバムに"コロボックル"という曲が収録されていて、それで初めてこういう仕事があったのかと知った。まだ教授が教授と呼ばれる前の院生だった頃の1975年に制作された「学芸モノ」といわれる作品らしい。コンセプトと作詞は及川恒平が手掛け、作・編曲に坂本龍一。あと主にコーラスアレンジとして山下達郎も参加している。録音には坂本龍一をはじめ伊藤銀次や平野肇、そして斉藤ノブといった主にバイバイ・セッション・バンドに在籍していたメンバーで録音されたらしい(正確なクレジットは不明とのこと)


このアルバムで歌われている内容はアイヌの民話や伝承といったものがベースとなっているのだけど、サウンド自体は特にアイヌ音楽を継承したものになっているわけではなく、及川自身「ふつうに音楽したい」と考えていたようなので、楽曲は実に自由奔放かつファンキーなサウンドになっている。まあこの時代とこの参加陣から大体どういう風なサウンドになっているのかは想像つきますよね。平野肇や斉藤ノブの複雑なビートに少年少女合唱団の朗らかなコーラスが絡むという、坂本自身も「GEM」のライナーで「何なんだこれは!」と25年ぶりに聴き返して驚いていたほど、なんかアバンギャルドとしか言いようのないヘンなアルバム。しかし資料性はもちろんだけど当時のニューミュージックなアルバムとしても色褪せず聴ける一枚だと思います。


 村下孝蔵 / 村下孝蔵メモリアルコレクション
http://www.sonymusicshop.jp/detail.asp?goods=DQCL000001088
2005年辺りからリマスタリングされたベストアルバムや未発表音源を含むライヴアルバム、そしてトリビュートアルバムなど村下孝蔵関連の商品がわりとコンスタントにリリースされている。っていうことは一連の企画は結構好評なんだろうか。だとするとうれしい話なんですけどね。まああとはもうオリジナルアルバムの紙ジャケリリースくらいしかなさそうなんだけど。ということで今回リリースされたアルバムは2000年から開催されている「メモリアルコンサート」と題されたライヴ(マルチテープから村下孝蔵のパートを抜き出しコンサートメンバーが生演奏をかぶせるという方法で行われてきた公演)からと、ヴァイオリニスト・天満敦子とのクラシックとポップスの融合を目指したコンサートから厳選されたライヴアルバム。


ライヴアルバムといっても音源そのものはライヴ録音用にトラック分けをされた録音ではなく、あくまで資料用・記録用として録音されていた音源で、そこから抜粋・構成されているという完全マニア向けな商品になっています。まあそういった音源しかもう残されていないのかも知んないですなあ。そして今回は特典として、これも多分記録用として撮影されたと思われる96年の日清パワーステーションでのライヴ映像がDVDとして付いているんですが、これがとても良かった。優れたシンガーであると同時にギタリストとしても卓越したプレイを発揮していたんだなあという事が分かる、ギタリスト・村下孝蔵をフィーチャーした見応えのある記録映像だった。この中で加山雄三の"夕陽は赤く"をカバーしているんだけど、見事に加山雄三になりきってプレイしてるのが面白かった。


 Gui Boratto / Chromophobia
http://www.cisco-records.co.jp/html/item/002/100/item227079.html

今年のKOMPAKTからリリースされたアルバムのなかでこれは結構異彩というか、楽曲ごとにそれぞれ趣の異なるサウンドで展開しているのが、他のKOMPAKT系とはまた違った珍しいタイプのポップさを放っているアルバムだなあという印象。KOMPAKTらしいミニマルテックな路線をベースにしたトラックもありつつ、カラフルなんだけど何処か翳りのあるくすんだ音色の上モノが醸すトランシーなサウンドは確かにBorder Community辺りを伺わせるなあというアレンジもあり。またボーカルを加えた11曲目の"Beautiful Life"のように少しノイジーで抑えの効いたディスコポップ路線なトラックなんかもあったりして、かなりバラエティ豊かな構成。ここ最近のKOMPAKT系のアルバムではかなりとっつきやすい、KOMPAKT入門としても最適な一枚になっていると思う。つーか今年のこのレーベルはハズレがホントないわー。まさにすべり知らず。


 V.A. / ちょびっツ キャラクターソング・コレクション
http://vemall.jvcmusic.co.jp/pages/EC1000?item_cd=VICL-60904
いつものように中古CDを漁っていたら目に留まった一枚。新古品で100円くらいだったと思う。ふと裏ジャケットを見ると参加陣に高浪敬太郎ROUND TABLE冨田恵一、そして菊地成孔がクレジットされていてこここいつがウワサのアアアアアアアアアアアキシブ系かあ!!!!って思った。


 Toby / Electric Smooch
http://www.cisco-records.co.jp/html/item/003/063/item318319.html
DJとして15年以上ものキャリアがありながらソロとしてのアルバムはこれが初めてになるらしい。特筆すべきほど特に目新しい音作りがされているわけではないんだけど、混じりっけ無しのガチンコなテクノばかりで、あとキックひとつにしてもどれも音が硬質で太く現場重視のトラックばかりでとても良い。若干歌モノがあったりするんだが、基本ドイツっぽいコワモテなサウンド。やっぱりWIREで見ておくべきだったかなあ。


 元気ロケッツ / Heavenly Star - Breeze
http://morawin.jp/artist/80312131/AV999998671/
こないだどっかのスーパーかなんかで「へーぶんりーすたー」って歌ってる幼女がいたんだけど、そんなとこにまで聴かれてんの?これ。あールミネスとかあるか。