The Nightfly Trilogyの中身とか


どーん!ってことで買った。発表された当初は確か1マン以上の価格だったと思うんだけど、なんかここんとこずっとHMVやらAmazonあたりで価格下落の勢いが止まらない!つーかいま見たらAmazonで6000円台にまでなってんじゃん!(;´Д`)9000円で買ったオレなんなの。


それで中身なんですけど、このBOXはドナルド・フェイゲンの「The Nightfly」「Kamakiriad」「Morph The Cat」のソロ3作をDVDにMVI (Music Video Interactive)という、まあCD-EXTRAのDVD版?のような感じの規格にまとめたDVDアルバムが3枚と通常のCDアルバム3枚、そしてボーナスディスクのCDが1枚の合計7枚のBOXになっています。で、DVDをPCで再生すると↓こんなメニューが立ち上がります。



基本的にこのメニュー上で曲を再生したりPVが観られるようになっています。あと歌詞とか御大の写真やライナー、クレジットなどが閲覧可能。それから「SAVE」っていうのがありますけど、これはこのDVDにそれぞれの楽曲のMP3が入っていて、それらをPCに1クリックで保存出来るようになっています。各ファイルはLAME3.91 CBR 192kbps 44.1kHzでエンコードされているっぽい。あとDRMは付与されていません。



あとEXTRASってところにRingtonesっていう項目があってそれをクリックすると、↑こういうのが出ます。どうやら各携帯電話のフォーマットにあわせた着うたが任意で作れるソフトらしい。なにそれ(;´Д`)といってもノキアだとか海外の携帯にしか対応してない感じなので、イマイチ作成方法とかよく理解出来なかったんだけども。オレずっとウィルコムだから着うたとかサッパリ。


ってことでMVIには色々至れり尽くせり的なコンテンツが詰まってる感じでそれはまあ良いんだけど、オレは今回のBOX化にあたってそれぞれのCDアルバムがリマスターされていると思ったので買ったわけなんですが、これ全くリマスターとかされていません!(;´Д`)勝手に勘違いしてた!わざわざBOXで出るんだから当然リマスターされているだろーって思い込んでた!まあ確かにオフィシャルサイトを見ても、どこにもそれらしき文言は書いてないんだよねー。いやーもーまいった!アホだわー。でも検索してみるとオレと同じように勘違いして買ってる人が結構いますよね…。っていうかこのCD、特に「The Nightfly」なんだけどさあ、現在ワーナーから出てる国内盤より明らかに音が悪くなっている気がするんだけど。録音レベルがスゴく低いし。ザッと通して聴きながら、あーこれはリマスターって音圧上げりゃそんで良いってもんじゃねえぞコラっていう、昨今のリマスター盤に対する御大の回答なんかなーとか適当に都合良く解釈しちゃったくらい(;´Д`)なのでその辺りを、特に「The Nightfly」に期待している人はガッカリするかもしんない。ワーナーからForever YOUNGシリーズとして出てる国内盤の方が、個人的には全然良いと思います。


まあDVDはDolby DigitalやDTS 5.1サラウンドにリニアPCM(24bit/96kHz)のそれぞれをサポートしているので、それらを活かせるような再生環境を持つ人にとっては満足出来るBOXだとは思うんだけど、そうではない人にはあまり面白味のないBOXかもなー。つーか「The Nightfly」だけは何故かリニアPCM(16bit/48kHz)なんだよね。この中途半端な感じもいまいち意味が分からんな。それにブックレットに関してもMVIにライナーやら写真等が収められているからか、ペラ一枚の紙がそれぞれ入ってるだけですからねえ。なのでBOXに資料性やアートワーク含めた「モノ」としての価値を期待する人にはとても物足りないBOXのような気がします。それにボーナスディスクに収録されている未発表音源もライヴ音源2曲だけですから。まあサントラ仕事の音源が何曲か纏めて入っていて、シングルにあった"Shanghai Confidential"などが聴けたりとか、その辺は個人的に満足はしているんだけども。ただやっぱり少しはアウトテイク等が入ってると良かったのになあ、せっかくのBOX企画なのにーとかは思う。とりあえず今回のこの企画は、MVIという規格ありきで作られた感があるわー。


まあ早い話、CDとしてリマスターされてアウトテイクなども入った「The Nightfly 完璧盤」みたいなのをはやく出せってことですよね。


 Steely Dan / Peg
 http://jp.youtube.com/watch?v=fyou32PrtwM

つーか部屋が。

ずいぶん前に買ってたアルバムとか


 ベイシスケイプ / ニューセンチュリー SEGA AGES 2500 シリーズ Vol.28
 スーパーハングオン 20thアニバーサリーコレクション
 ギャラクシーフォースII&サンダーブレード オリジナルサウンドトラック
今年はやたらとセガダイレクトで注文しまくってたような気がする。プレミアム会員も近いな。まあ最近のセガダイレクト専売のサントラは、どれもリスナー目線で企画されているのが多くて出来が良い。まあ再販タイトルはそうでないと意味がないんだけど。つーかこないだ「Out Run 20th Anniversary Box」をようやく全11枚聴き終えたよ(;´Д`)膨大なタイトルの中から特に気に入ったのはPS2版のアウトランですね。好き勝手に解釈して遊ばない、あくまで原曲にそった形の構成に留めた、実は本来こういう鳴り方を想定していたであろうといったブラッシュアップ具合がとても良い。まあSEGA AGESシリーズってそういう微妙なさじ加減のアレンジがウリなんだけども。同シリーズのギャラクシーフォースIIもサントラ共によく分かっている出来映えで良かったです。わざわざ当時の音色に合わせた新曲まで入れてたからねー。あとニューセンチュリーっていうかテトリスのサントラは「カルテット」のフレーズまんまな曲を、当時の音色でわざわざ再現していたりと粋な遊びがわらえた。並木さんは毎回こういうのがウマすぎる。


 HALCALI / サイボーグ俺達
http://morawin.jp/package/80312130/ESCL02986/
そういやハルカリのデビューから2枚目のアルバム辺りまでの動きって今のPerfumeに似てるところがあるな。ミュージシャン受けが良かったりとかQJ入りしたりとか。まあそれだけなんだけど。あと洗練されつつある過程も似てるかも。つーことでもう3枚目らしいんだけど、あーとうとう落ち着いちゃったなあっていうちょっと残念な印象を受けた。様々なジャンルの曲を難なく受けながす様というか身のこなし方が、少々器用になりすぎちゃったような気がしないでもなくて。アルバムをザッと通して聴いてもハズしてる曲って無いんだよね。その辺が色々とこう…もどかしく。まあでもオレはあの2人がユニゾってる声さえ聴けりゃ全然オッケーなので何でも良いんだけど。ユニゾンは正義!


 Seta Game Music Special Scene / 突刊みつめていいよ 創刊号
まんだらけで拾った。昔から気にはなってたアルバムなんだけど、中身はスーパーリアル麻雀のキャラによるキャラソンみたいな感じだった。なんかもっとエロいラジオドラマとか期待してたのに!普通!ガッカリ!


 圭修 / 2度としません
古本市場で42円だったので。そういやオレはむかし圭修派だったのを思い出したわはは。なんでKEI-SHU5とか見てたんだろう(;´Д`)

虫ふたをようやく


ここ二ヶ月くらいずっとラスボスで詰まっていてなかなか膠着した状態から抜け出せなかったんだが、ようやっと虫ふたをクリアすることが出来ました。もちろんver1.5のオリジナルモードですけどね。一番ラクなモードらしいですけど。そもそもCAVEブランドのシューティングを今まで一度もクリアした経験がなく、いつかは一度くらいCAVEのシューティングを…と思っていたのでとても感慨深い。持ってたカメラでつい記念にとエンディング画面を撮っちゃうくらいちょっとキモい感じにテンション上がっちゃってっつーかゲームをクリアして「っしゃあああ!!」ってのとガッツポーズ的な何かを筐体の前でキメたのって生涯初ですよね。周りに誰もいなくてホントに良かった。まあでも長い道のりだったわー。とりあえずこれでようやくシューターの端くれ程度にはなれたかな、と思いたいです。虫ふたブラックレーベルが出る前にクリア出来てて良かった。因みにシューティング技能検定によるゲーマー年齢は21歳です。それがどの程度の腕前なのかイマイチ分からないんだけど。てかこのゲーム出先で一度やっただけなんだけど面白いよねこれ。近場に置いてあったらやり込みたいんだけどねえ。関係ないけど21歳っていちばんゲームから遠ざかってた時期だわ。


サントラを買ってから虫ふたが置いてある店を探してやり始めたので、正味半年くらいは掛かったような気がする。最低でも週に一回はやりにいくようにしていたんだけど、大体いつも帰宅途中でしかも閉店間際に駆け込んでたので誰もやってる人がいないんだよね。人のやり方を参考にしたいんだけどなかなか立ち会う機会がない。で、たまに誰かやってるなあと思ったらウルトラモードとかなので全く参考にならない。つーかウルトラだとかマニアックだとかの変態プレイに興じてる集団に混じってひとりオリジナルモードで割り込むのっておい今どきオリジナルって何なのコイツ早く死ねよクソがといった殺気を浴びせられている感じがして落ち着かないから後ろに立つんじゃねええええええええええええ!!!!!だからプレイスタイルはかなり自己流。未だに琥珀が大量に出る条件とかサッパリ分かってない(;´Д`)謎だわー。まあ自己流っつってもいわゆるアチョー避けが基本スタイルなんですけども。シューティングに関しては昔っからそんな行き当たりばったり。敵の出現位置とかパターンが覚えられないんだよなああああ。敵が出てきてから右往左往で対処するっていう。未だに最終面は泣きながらアチョー全開ですよ!なのでラストの1up取得がいつまで経っても安定しないんだよねー。


そんでまあ半年もやってて感じたのは、弾幕STGって思ってたほど難しくないんじゃね?ってこと。つーかCAVEのシューティングよりツインビーヤッホーの方が絶対難しいよね!弾幕よりときめきレーザーのがツラいっての。まあ難しさの質が違うわけなんだけどもあれは。弾幕STGって画面が弾で覆い尽くされる絵面に一瞬のまれそうになるんだけれど、でも分かりやすいくらいにそれぞれの弾筋に抜け道が用意されてるんだよね。そこさえ見極めれば画面を覆う派手な弾幕にも、焦って意識が散漫になることもなくなる。あとは画面全体を広く見ることだな。どうも自機ばかりを中心に見ているとこぢんまりした動きで対処してしまいがちで、大量に自機をめがけて弾が飛んで来るシーンなんかでは、気がつけば隅に追いやられて逃げ場を失うっていうのがよくあった。ある程度視野を広くとって、時には画面上部も使って大きく動くのもアリだなと。弾幕系は大胆に動く方がむしろ死ににくいよね、というのが半年かかっての成果でした。もう最終面はぐるぐる回って動いてる。ステージ自体もぐるぐるスクロールしてるけど。しかし最終面の曲はテンションあがりますね。サントラで聴いてた時はなんだか女子十二楽坊的なアレンジに聴こえて正直どうなのと思ってたんだが、プレイしながらだとかなりグッと来た。やっぱ現場で聴かないとダメだねー。つーか並木サウンド全般に言えるんだけど、アルバムで聴くよりも筐体からの出音に最適化されてるような気がする。キラキラ系の上モノと太いキックがうるさいゲーセンの中でもチャンと聴き取れるからなあ。よく出来てるわ。


まあそれにしてもこの歳でゲーセンで何かひとつゲームをクリア出来るとは思ってなかったのでなんだか妙な気分。つーか最後にゲーセンで何かクリア出来たのって多分グラIV以来だと思う。いったい何年前なんだよ。まあそんな頃から比べるとゲーセン自体もずいぶん様変わりしていて、今回の虫ふたで久しぶりにゲーセン通いを始めて実感したけど、今はe-AMUSEMENTのようなカード対応のゲームが当たり前になってるのな。すっげー今更だけど。そんでなんかあっという間に終わるゲームが多い。オトメディウスやってみたら3面で終了させられたのでかなり驚いた。昔みたいにサンダークロスを延々一日かけて何周もやってたような、シューティングって尿意をもよおした時がゲームオーバーだと思ってた世代としては今のゲーセンの仕様は大胆すぎる。


かといってそんな旧時代のプレイヤーに合わせたゲームばかりだとゲーセンもやってられないわけで、だからカード対応のゲームでデータ記録やキャラ育成等々でプレイヤーを繋ぎ止めるやり方ってのは、仕方ないっつうかもう時代が変わったとしか言いようがない。実際にゲーセンがどんどん潰れてってるし。虫ふたやってる間にも2軒ほど消えたよ。あと1プレイ50円だったのが100円に値上がったとこもあった(;´Д`)そういやあのあうとばぁんの2階もかなり前から縮小してんだよね。あの店だけは昔のままだと思ってたんだが。


まあそんなわけでオレもいい加減1プレイ100円に慣れようと思った。ちょっとゲーセン通いが面白く思えてきたしオトメディウスも思いのほか良かったからな。e-AMUのカードも買っちゃったよわはは。このゆるい搾取感がこわい!つーかさあ今のゲーセンって中高生とかには絶対厳しいよね。昼飯代をやりくりしてゲーセン代に充てるとかそんな程度の金額じゃ満足に遊べないゲームが多いんじゃねえの?やたら継続を求められるゲームとか多いし。湾岸とかさ。戦場の絆なんて絶対無理だろ。その辺いまの中高生はどうやりくりしてんだろ。


虫ふたを飽きずに地道にやれてたのは、今のデススマイルズにあるようなプレイヤーそれぞれの技量に合わせたレベル設定がなされていて、弾幕系が得意でないオレでもチャレンジ出来そうだなと思わせるような比較的間口の広い作りになっていたのが良かったんだと思う。間口が広いっつってもある程度シューティングを知っている事が前提ではあるんだけど、でもそういうある程度シューティングは知っている、けど弾幕系は…っていう苦手意識を持っているプレイヤーにも応えようとしている姿勢はホントに好感が持てる。って前も言ったような気がするけど。しかし弾幕系は気持ちよいね。プレイ後はランナーズハイにも似たような、ひたすら泳ぎまくった後のようなそんな心地よい疲労感を覚える。弾幕避けてる時って息止めちゃってる事が多いから単に酸欠っぽくなってるだけのような気がしないでもないが。そんなプレイ後の心地よさが病みつきになって半年も粘ってやってたところはあるな。

気になるシンセな曲

 COSMOS / スパイラル・ドリーム
 http://www.youtube.com/watch?v=HOh6qG4iT48

こういうシンセバンド大好き。この曲って関西ローカルの番組でオープニングかなにかで使われてたのは覚えてたけど、コスモスって人たちだとは知らなかった。


 豊田商事のCM
 http://jp.youtube.com/watch?v=kAk_g0ZJivA

なんか曲だけ聴くと教授の「CM/TV」なんかに収録されてそうっていうか教授のCM仕事なんじゃねえの?って気がするんだけど。誰なんだろう。良い曲だなあ。

音で聴く「電子音楽 in JAPAN」に行ってきた

http://tcc.nifty.com/cs/catalog/tcc_schedule/catalog_071005181458_1.htm
細野晴臣御大曰く「これでYMOが分かった」と言わしめた、日本の電子音楽に関する膨大な資料と当時の関係者の証言を交えた、ひとつの「読み物」としてとても分かりやすくシンセの歴史を一冊に纏めた名著「電子音楽 in JAPAN」の著者である田中雄二氏のトークイベントが開催されるってことでこれはもう参加は義務ですよね。買ったチケットが50番台だったので、まあこんな酔狂なイベントに来る人ってこれくらいなもんかと思っていたらどうやら当日までには完売してたそう。お台場くんだりまで来たのに入れなくて不憫そうにしてる人がチラホラ入り口でいた。まあ中は中で居心地悪くて不憫でしたけどね!内装がオサレすぎだ!全然知らない人と対面形式で座るのはしんどい人にはキツいかもねー。次に行くことあったらカウンター席に座ろう(;´Д`)


そんでイベント内容としては「電子音楽 in JAPAN」の歴史を紐解く、というより「電子音楽 in JAPAN」で取り上げられた音源や、そこで紹介出来なかった音源をディスクガイドとして纏めた「電子音楽 In The(Lost)World」の内容を、順を追ってMacBookからiTunesを使って曲を流しつつ、田中さんがそれぞれについて解説をしていくという流れ。そしてゲストコメンテーターとして音ハメの津田大介さんとばるぼらさんが参加。実際にどういった音源が紹介されたのかは、自身で「電子音楽 In The(Lost)World」の概要を解説しているエントリがあるのでそちらを参考に。ここで紹介している音源が主な内容でした。


これらの膨大な資料がもう流れるような進行で、そして矢継ぎ早に紹介される音源や情報に圧倒されながら、まさに大学の講義を受けてるような感じでついて行くのに必死だった(;´Д`)まあ1955年に創設されたNHK電子音楽スタジオで始まった日本の電子音楽黎明期から初音ミクまでをたった4時間あまりで、しかも音源を聴きながらの進行となると掻い摘んだ数十秒程度の音源紹介や駆け足な解説になるのは、まあ仕方ないんですけどね。ただ田中さんのトークがとても流暢かつ丁寧で平易な話し方だったので、駆け足な進行ながらも分かりやすく聞くことが出来ました。開始早々のピーとかガーとかゆってる音源やミュージックコンクレートあたりの、海外や日本の電子音楽黎明期の解説で既に寝落ちして死んでる人とかいましたけどね!素数の比系列による正弦波の音楽とか言われても!みたいな(;´Д`)


イベント中盤で牧村憲一氏がゲストで登場。そしてミュージシャンとしては和田アキ子についでいち早くサンレコにおいて初音ミクに言及していた戸田誠司氏もトークに参加。その中でほんの触り程度だが初音ミクについてこういうような趣旨の事を仰っていた。

10年、20年前ならこういうソフトが発売されたら、半年くらい後にミュージシャンは初音ミクを使ってアルバムを出していた。しかし今は世に出た瞬間に、プロではないDTMを楽しんでいる一般の人たちが、初音ミクが話題になった一週間のあいだで、ニコニコなりYouTubeなりに作品をアップする。プロじゃない人たちがよってたかって初音ミクをいじっちゃうそのスピードに、プロのミュージシャンはついていけない。ミュージシャンがやるとなると、パッケージや流通を含め完成させるには半年はかかる。そうするとそれはもう「遅い」ことになる。そういう点でプロが参加出来ないのが悔しい。

動画共有サイトという場が出来たおかげで作品を発表するまでのスピードや、またその速度にともなう熱量は確かに強烈だなあと思う。チーターマンなんてあれ話題になった次の日あたりにはもうリミックスが出てきてたしね。戸田さんがそういったプロセスに関して悔しさを覚えるのも分かる。しかしスピードや旬を掴むというのもプロとして大切な事だけども、スピードだけで勝負するのがプロじゃないですしね。津田さんが言ってたけど、ミュージシャンのあいだでも「サンプラーが登場してきた時くらいのインパクトが初音ミクにはある」と言ってる人もいるそうなので、そういったプロの人たちがこの盛り上がりを黙ってこのまま見過ごしているわけではなさそう。荒削りではあるけどある種スピードが要求されるこのシーンに、遅れてきたプロが参戦してくるその時こそ、またVOCALOIDが一段と面白くなっていくんじゃないだろうか。とかブログっぽい適当なまとめ方で良いですか?


あとはまあ色々あるんだけど、内容が膨大すぎて全部把握出来たわけじゃないし(;´Д`)もう記憶も定かじゃないので、とりあえず覚えてる範囲を箇条書きするよ。

  • お台場が遠い。
  • 座ったテーブルの斜め前に山口優常盤響がいた。常盤さん、焼きそばとかソーセージをガツガツ喰って速攻寝てた。
  • 駆け足で紹介される音源のなかに、テイトウワとかまりんのアルバムで鳴ってる音が色々あって、そんな元ネタな音源につい反応してしまう。なんだったのかもう覚えてないんだけど。
  • あと大野雄二の「生命潮流」というテレビ番組のサントラ「LIFE TIDE」ってアルバムから"Windy Bay"という曲が紹介されたんだけど、これがテクノでありながらニューミュージックしてるむちゃくちゃポップな曲でこの日一番の収穫だった。これLPのままCDになってないらしいので、一刻も早い紙ジャケリマスターによるCD化が急務すぎる。
  • ジングルやCM仕事の紹介で鈴木さえ子の音源が色々あってかなり気にあるのがいくつかあったんだが、どうやらファンクラブとかに入ってないと入手出来ないのがあるらしい。そういうのがあるのかー。知らんかった。
  • 教授の「YOUのテーマ」やNHKニュース番組のオープニング曲とか紹介されるあたりで、みんなようやくホッとしだす。
  • 電子音楽 in JAPAN」の付録CDにも入ってたけど、シンセサイザーのデモ曲とかって良いですよね。この日はこの辺のアルバムとしてはなかなかお目にかかれない音源紹介が楽しみだった。
  • ドラクエ以前にオーディオのテスト用音源としてシナリオを書いたという堀井雄二のヨゴレ仕事とか聴けてわらった。
  • 今回紹介されてなかったけど安西史孝の「ローランド オーディオ・フェア'78」でのデモンストレーション用の曲とかこの辺の音源がスゲえ好き。
  • TPO時代の音源とかは結構紹介されてた。つくば万博の「HOSHIMARUアッ!」とか。この時代のと初音ミクを比較すると隔世の感はあるよねー。
  • Art of Noiseが使用したサンプル音源集とかそんなのあるのな。初めて聴いた。サンプリング関係ではホルガー・ヒラーのJR駅構内のチャイムとかを集めたコラージュアルバムなどが紹介された。
  • さっきの常磐さんの焼きそばがウマそうだったので注文する。
  • なにげにYMOのライヴ音源で"Das Neue Japanische Elektronische Volkslied"が紹介されてたけど、これいつのツアーのだっけ?アルバムにはなってないよなあ確か。
  • 最後に初音ミクのまとめとしてばるぼらさんが、初音ミクに似た名前の初音みうっていうタレントがいて、その人がブログで「初音ミク初音みうは関係はありません」って日記書いたらコメント欄に「自意識過剰」とか書かれて炎上したらしく、ホントに気持ち悪い人たちがいるなーとネットワーカー視点なコメント。


駆け足にもかかわらず今回予定していたトニー・マンスフィールドの特集や「イエローマジック歌謡曲」を中心としたテクノ歌謡は全く触れられなかったのは残念といえば残念。やはり4時間では難しいなあと思った。でもテクノ歌謡周辺の話題なんて、こういうイベントに来るような人にはもう今さら講釈されなくても分かっているだろうし音源も持っている人ばかりだと思うので、あえてバッサリとカットしたのは良かったと思う。それよりも「電子音楽 in JAPAN」で紹介されているような、知識としては知っているけど普段なかなか耳にすることが出来ない貴重な音源を聴くほうが有意義だしね。単なるノイズじゃねえか!っていう前衛すぎる音源でも!


今回チケットが完売ということで、好評につき年内にもう一度補習という形で今回補足しきれなかった分を再度やる予定だそうです。今回戸田さんや牧村さんのトークが少ししか聞けなかった(あと音響が悪かったのであまり聞き取れなかった!)のでまた呼んで欲しい。あとは個人的に安西史孝や神谷重徳あたりのシンセシストな人の色んな仕事が聴いてみたいなあ。